ガイア誕生

1980年代、世界各国で時を同じくして天才が生まれ始めた。そんな天才たちは、やがて互いに意思を疎通させ始め、ネットワークを形成していった。そして西暦2000年、そのネットワーク、アルケミー・スターズの一員、高山我夢は大学の量子物理研究室で自らの意思を粒子加速にシンクロさせる実験を行っていた。その目的は地球の意思を知ることで、我夢は粒子加速領域で大地の底のウルトラマンを見る。なぜ、そんなことを。我夢は知っていたのだ、地球の危機が近いことを。そしてその危機に対処するべく、我夢を含むアルケミー・スターズは世界のトップに働きかけ、4年間に渡って地球を防衛するための準備を進めていたのだ。だが、ついに運命の日がやって来る。宇宙に発生したワームゾーンから結晶体が出現して東京の中心部に落下、その直後、結晶体を砕いて巨大な宇宙戦闘獣が現れたのである。アルケミー・スターズの成果の1つといえるXIGのXIGファイターがただちに出撃するも、初の実戦に性能を生かしきれない。ファイターの苦戦と逃げまどう人々を眼前にした我夢は、自分達の努力が「間に合わなかったのか?」と無力感にさいなまれるが、その刹那、“地球の気持ち”が我夢を包み込んだ。そこには、あのウルトラマンの姿が。「僕は君になりたい。君の光が欲しい------僕に力を!」すると、我夢の強い願いに答えるかのように、赤い光が我夢に入って来た。大地のウルトラマンの誕生である。だがこの時、我夢は知らなかった。自分が2人目であることを。

我夢の初登場場面。意思を粒子加速領域とシンクロさせる。
我夢の初登場場面。意思を粒子加速領域とシンクロさせる。

大地の底の、赤いウルトラマン。
大地の底の、赤いウルトラマン。

赤い光の巨人の登場。大地が爆発し、そのパワーに応える。
赤い光の巨人の登場。大地が爆発し、そのパワーに応える。

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