起点にて

2006年9月映画「ウルトラマンメビウス＆ウルトラ兄弟」公開直後の大入りで次作の企画が、すぐに検討された。

しかし、次々寄せられるファンの方々からの期待度は並大抵のものではなく、その期待に応えるべく、何度となく企画の練り直しが行われ、湯水のように時間は過ぎ去り、より高度な企画を立ち上げる為にも、翌年公開を見送らざるをえない状況となってしまった。

迎えた2007年、春頃　「ティガ」と「ウルトラ兄弟」の夢の共演をキーワードに物語の舞台を横浜に絞込み、シナリオハンティングが行われた足を棒にして歩き回った横浜の街は、かつてゲスラが出現した横浜とは違い国際都市として成長しており、その圧倒的な存在感とウルトラのイメージは不自然なほど自然に融合していった。

ほどなく、プロットが完成し、8月には初稿が上がり、製作、演出スタッフが集まりだす。

いよいよ始まる、そんな熱気が満ちていた。(つづく)